ジャズの巨人たち

つい先日、4月19日にResonance RecordsからBill EvansとWes Montgomeryの未発表音源が発売されました。このレーベルが彼らの音源を取り上げるようになってから早7年が経ちますが、今回でウェスは第6弾、エヴァンスは第4弾だそうで、2019年の今でも二人の音源が「新譜」として聴けるというのはファンとしてはとても嬉しいことです。

ジャズをやっている人は必ずと言っていいほど一度は通るこの二人の巨人。鋭くて奥深いビル・エヴァンスと、明るくてエネルギーに溢れるウェス・モンゴメリー。演奏を聴いてもインタビュー映像を見ても性格の違いがよくわかりますが 、二人に共通している点はいくつもあります。抜群のスウィング感・瞬発力・音楽力 (musicality)、音楽を前へ前へと進める力、ユーモア溢れる演奏、自分独自の音を磨き上げる姿勢・それを表現する力…などでしょうか。時代を超えてたくさんの人達の心に響く音楽を演奏者・作曲者として残した功績は計り知れないです。

両方ともCD2枚組で、なかなか濃い内容となっています。一通り聴き終わったばかりですが、聴いてて度々( ゚д゚)ハッ!となりました(笑) この二人からはいつも学ぶことが多いです。 ジャズファンの方、またジャズに少し興味のある方も是非聴いてみてください!

 

さて、今回のウェスのCDのタイトルは『Back on Indiana Avenue』、エヴァンスの方は『Evans in England』なのですが、私は以前この音源が録られた地域・場所を旅したことがあります。

2017年の夏、ウェスの出身地であるインディアナ州インディアナポリスへ行く機会に恵まれ、ウェスのお墓参りにも行きました。上の写真1枚目はインディアナ大通りにあるウォーカー・シアターです (詳しくはhttp://www.ne.jp/asahi/wes.fan/club/right/news/107news.htm)。ウェスが当時演奏していたクラブやバーなどは現在ほとんど残っていないので、ゆかりの地巡りというより街ぶら的な観光になりましたが、街を歩くとインディアナ出身のジャズ界の大御所たち(Freddie HubbardやDavid Bakerなど) がひとつの建物に勢揃いしていたり(写真2枚目)と嬉しい発見もありました。
私はちょうどこの年の暮れに学校で初めてのリサイタルを控えており、以前から全曲ウェスのプログラムをやりたいと考えていたので、縁あってジャズの師・心の師であるウェスの故郷を訪ねることができたのが幸運だったなと思います。この旅で充電したエネルギーを活かしてリサイタルも無事成功。ウェスが素晴らしいプレイヤーであることはもちろん、コンポーザーとしてたくさんの名曲を残していることを改めて感じることができた良い機会になりました。

ロンドン市内にある伝説のジャズ・クラブRonnie Scott’sに行ったのは昨年11月末頃。入った瞬間の雰囲気は私の中での「ザ・ジャズ・クラブ」という感じ…分かりにくいですね(笑) ミュージシャンの写真が壁一面にズラッと並んでいて、照明や内装もお洒落。この夜もたくさんお客さんが入っていました。演奏していたのは地元の大学生ドラマーが率いているグループ。オリジナル曲もたくさん盛り込んでいて面白いと感じる場面もありました…が、私は全体的なまとまりやグルーヴ感が物足りないと感じてしまいました(^_^;)この伝統ある場所を大いに楽しみにしていた分、良いライブを見た時に感じる爽快感がなかったのは残念…だったので後日ロンドンにある別のライブハウスにBilly Cobhamを見に行ったらそのモヤモヤはすっ飛びました(笑)
Ronnie Scott’sの音は内装に負けじととてもお洒落で綺麗な感じだったので、あんな場所でBill Evansを生で聴けたら最高だろうなぁと、CDを聴きながら思いを馳せていました。またいつか行きたい場所です。

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